総合職エンジニア・ITコースは、放送インフラといわれる全道154か所のテレビ・ラジオ送信所の維持管理業務、カメラや音声などの番組制作技術やその設備の維持管理業務、制作したコンテンツを放送波にのせる最終段の送出業務、デジタルコンテンツの制作および社内のDX化やITインフラの整備業務・・・と多岐に渡る仕事を担当します。
- 放送インフラの
設置・維持管理 - 番組制作技術
(カメラ・音声など) - 送出技術
- デジタルコンテンツ・インフラ
- デジタルトンラス
フォーメーションの推進 - 業務効率化に向けた自社開発
番組制作技術
番組制作のオペレーター
制作技術部は、番組制作に技術的な側面からかかわる部署です。カメラマン、映像を切り替えるスイッチャー、映像調整や機器系統の管理をするVE(ビデオエンジニア)、音声を調整するミキサーなど、放送機器のオペレーターとして、おもに生放送や生中継の番組制作に携わります。
ジャンルも多岐にわたり、情報番組・スポーツ・報道・よさこい・歌番組など様々な番組に関わることができます。また、最近は地上波放送だけでなく、動画配信などSNSプラットフォームでの業務も増加してきています。
放送設備のエンジニア
制作技術部のもうひとつの大きな業務は、中継車・サブコン(副調整室)など放送設備の更新やメンテナンスです。
放送設備の更新は15年に1度とも言われ、自分たちが使いやすくメンテナンスしやすいように何年もかけて構想を練ります。昨今は動画をファイルで扱うことも多く、放送機器もIP機器が増加しており、データファイルやネットワークなどの知識も重要になります。
放送インフラ
電波を届ける
技術計画部のメイン業務は、放送を北海道の視聴者に電波として届ける設備である「送信所」の維持管理です。北海道には157局もの「送信所」があり、故障して放送ができなくなることがないよう、計画的に点検や部品交換、設備の更新を計画し実施しています。
電源の確保
放送設備への電源供給は必要不可欠であり、電源が途絶えるとすぐ放送に影響します。安定した電源の供給はもちろん、非常用発電機など予備電源設備の維持管理は放送を継続するための重要な業務です。
免許の管理
放送局で使用する無線設備の免許手続きを行います。
また、無線設備を継続使用するための定期検査や総務省への事業計画(改編、決算、組織変更、株主変更)の報告なども行います。
送出業務〜TVマスター〜
放送の維持
TVマスターでは、放送事故がないように番組やCMがきちんと送出できているか24時間365日休まず交代で監視しています。 局内(スタジオ)からの映像・音声のほかに、局外(エスコンフィールド、中継車、情報カメラなど)や、キー局(日本テレビ)などネットワーク局とのやりとりも行っています。
緊急時の対応
大地震などの災害や大きな事件・事故はいつ発生するかわかりません。深夜早朝や休日問わず発生する可能性があります。予定の番組を休止し、緊急報道に切り替えるなど、「瞬時に判断して行動できる力」を兼ね備えておかなければいけません。
業務効率化に向けた自社開発
日々の業務に加えて、業務効率化に向けた自社開発も行っています。2023年には「マスター運行のリモート支援システム(AtoM)の開発」で民放連盟賞(技術部門)の技術奨励賞を受賞しました。これまでにも多数の受賞をしており、自社開発には積極的に取り組んでいます。
デジタルコンテンツ
ビジネス・クリエイティブ
デジタル戦略部では、SNS・アプリ・ウェブ・動画配信事業など、地上波放送以外のデジタル施策の統括や各種デジタルサービス、デジタル広告、デジタルマーケティング、新規ビジネスに係る情報収集、企画開発、推進を行います。技術的視点だけではなく、色々な角度から物事を見ることが必要とされる業務です。
デジタルメディア ディベロップメント
Webサイト、データ放送、インターネット配信、アプリなどの技術的支援を行います。また、放送を支援する様々な開発を行っており、社内各所で運用され業務の効率化につながっています。
DX推進
関連部署およびグループ会社と連携し、各種デジタルサービス、新規ビジネスならびに情報インフラ、情報システムの企画、運用によるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進をおこないます。社内情報インフラ、社内情報システムのセキュリティ対策およびIT統制なども行っており、ネットワークだけでなく様々な知識が必要とされます。